節分に飾ると良いとされる柊鰯(ひいらぎいわし)、どうして飾るの?と聞かれたら何と答えますか?
「鬼が家に入ってこられないように飾るんだよ。
鬼はトゲトゲに尖ったものや臭いものが苦手だから、トゲトゲの葉っぱの柊と、焼くと臭い匂いを出す鰯の頭を一緒にして玄関に飾るんだよ。
家の中に飾っちゃうと鬼が中に入るのを防げないうえに、家の中がとっても臭くなっちゃうから、必ず外に飾るんだよ。」
といったところでしょうか。
今回はそんな節分の柊鰯について調べてみました。
①柊鰯ってどうやって作るの?どこに飾るの?
柊鰯は、柊の葉のトゲトゲ(鬼の目を刺す)と、焼いた鰯の匂い(鬼が煙の匂いを嫌がる)で鬼を追い払うことができると考えられています。
鰯をよく焼いた後、頭部分を切り取り、柊の枝の先端にさして作ります。
飾る場所は家の外で、玄関先が一般的です。家の中に飾ってしまうと鬼の侵入を許してしまうことになるので、くれぐれも玄関の中に飾ってはいけません。
飾り方としては、柊の枝の部分をテープで貼ったり、ひもで括り付けたりという方法で固定します。
鰯の油が気になる場合は、紙に張り付けたものを飾るという方法でも良いということです。
柊鰯は、地方によっては、焼嗅(やいかがし)とも呼ばれています。
ちなみに、鰯の胴体部分は食べることでも邪気を追い払う効果があると考えられ、節分の夜に行事食として食べられている地域もあります。
②柊鰯ってどこでもやっているの?
さて、そんな柊鰯ですが、実際やっている地域はどれくらいなのかと調べてみましたが、主に本州、特に西日本のほうに強く残っている風習のようです。
全国的に行われているわけではないようなので、そんなの知らないよ。やらないよ。と言う方も多いかもしれませんね。
飾る時期についても地域差があるようで、多くは節分当日に飾りますが、小正月(1月15日)から飾ると言う地域もあります。飾りを外す時期についても、その日に外す、2月いっぱい飾って外す、翌年の節分まで飾っておく等、様々です。地域によっては、鰯の頭が猫に食べられるまでなんていうパターンもあるようです。
ちなみに私は保育士を始めてから絵本などで知識を得て知ってはいましたが、今まで柊鰯を飾ったことはありません。
みなさんの地域ではいかがでしょうか?
余談ですが、鰯は若かりし頃に買ってて失敗した食材の2大トラウマの一つです。
節分の時期に、鰯が安くなっていたので買ってきて焼いたけど臭すぎて食べられなかったという苦い記憶は今でも鮮明に…w
ちなみにもう一つは何かのサメで、アンモニア臭がひどくてとてもじゃないですが食べられませんでした。
以上、今回は節分の柊鰯についてでした。