保育士を辞めようと思っているあなたに伝えたいこと。

今、保育士を辞めようと思っているあなたに伝えたいこと。

悩んで、考えて、あなたが決めたのなら、辞めても、続けても、それが正解だと思います。

ただ、自分だけは本当に大切にして下さい。

体を壊さないように。心を壊さないように。

今まで20年近く働いてきて、辞めていった同僚を何人も見てきました。

もちろん理由は様々でした。

家庭の事情、夢を追うため、どうしてもやりたいことがあるから等など。でも一番多かったのは仕事が辛いからという理由だったように思います。

中には心を壊して辞めていかれた方もいました。

保育士って、子ども、保護者、同僚の保育士という三者と円滑な関係を築いていかないといけないんですよね。

そしてそれは思った以上に難しい。

どれかがうまくいかないと、言ってみれば常にストレスを抱えているような状態。

それに加えて日々の記録や行事、保育準備もしなければならない。

正直辛い…辞めたい…と思ったことは私にも何度もありました。

でも、辞めなかった。

それはシンプルに、収入がなくなるのが怖かったから。安定がなくなるのが怖かったから。

家庭を持ってからはなおさらその思いは強くなり、辛くてもとりあえずこの仕事にしがみつこうという思いでやってきました。

もちろん、楽しいこともたくさんありますよ。

辛い>楽しい

がいつもでは、さすがに体も心も持ちません…。

何事も続けていれば慣れてきて、それなりにできるようになります。

それは保育の仕事も同じ。

一年の流れがわかり、子どもや保護者や同僚との関わり方もわかり、それなりにやれるようになります。

その中で、楽しい>辛いという状況で、日々続けているといったところでしょうか。

でも、毎年状況が変わっていく中で、どうしたって合わない保護者や同僚、上司もいました。

そうなるともう、本当に毎日が辛い。

職場に行きたくなくなるほどに、辛い。

そして、残念ながら誰ともうまくやれないような大人が世の中には一定数いたりします。

今、人間関係で辛いなぁと感じているあなた、それはもちろん、あなたのことではありません。

今あなたが、この人とはうまくやれないなと思っている相手がいるとしたら、それはおそらくは相手のせいです。

なぜなら、あなたはそのことに悩み、こんな私の文章を読んでくれているからです。

でも残念ながら相手はきっと、悩んでいません。

お互いに悩んでいれば歩み寄ることができるはずなので。

自分だけこんなに悩んで苦しんでいるのに相手はそんな悩みも知らずに周りに波風を立てながら平気な顔をして仕事をしている。

それってなんか悔しくないですか?

もし辞めたい理由が人間関係ならば、残念ながら相手は簡単には変わりません。

となると、選択肢はシンプルに二つ。

辞めるか、仕事と割り切って続けるか。

前者はとても勇気がいることです。後者は心と体を削られます。

どちらを選んでも正解、不正解はないだろうなとは思います。

でも、一つ大切なこととして、保育士の交代要員はいても、あなたの人生においてあなた自身の交代要員はいないということです。

もちろん、今まで一緒にいた子どもたちがかわいそうとか、同僚に申し訳ないとか、そういった思いもあるかとは思います。

でも、それもこれも全て含めて、やはり一番大切なのはあなた自身ではないかと思うのです。

あなたはあなたしかいないので、あなたが壊れてしまわないよう、後悔のない選択をできることを願います。

保育士ってとっても魅力的で楽しい仕事ですが、大変なこともたくさんあります。

続けるもよし、辞めて他の職場に移るもよし、いっそ業種を変えて新しい世界を見るもよし、色々な選択肢があるので、自分の【こうあるべきだ】という思い込みで選択肢を狭めてしまうことなく、自由に、やりたいことを見つめながら自分の未来について考えていけると良いですね。

なんだか偉そうなことを述べてしまいました。

今回はこの辺で。

kao.

それぞれ保育士生活もうすぐ20年の夫婦が運営しています。 今までの保育士生活での経験を活かして、日々の保育に役立つ イラストのダウンロードサイトを始めました。 皆様の日々の保育や生活のお役に立てれば幸いです。 無料のものもありますのでぜひ覗いていってください。

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